名わき役の寺尾聰が復活した理由とは?黒澤監督と石原裕次郎がポイント

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物腰が柔らかで、いつも穏やかな表情の寺尾聰さん。

刑事や医者、学校の先生など、いろいろな役柄を演じて、彼が持つ独特の世界を表現している俳優です。

ミリオンセラーのミュージシャン

実は寺尾さんは、日本レコード大賞や日本歌謡大賞を受賞するほどのミリオンセラーを飛ばしたミュージシャンでもあります。

最近では「仰げば尊し」や「陸王」などに出られている為、俳優のイメージが強いですが、昭和の時代に大ヒットした「ルビーの指環」という曲は寺尾聰さんの曲です。

一度は耳にしたことがある人が多いかもしれません。

この曲は、昭和56年にシングルが発売され、当時寺尾さんが出演していたドラマ「西部警察」の刑事役が大人気だったこともあり、じわじわと売り上げを伸ばしていきました。

当時放送されていた音楽ランキング番組でも、12週連続一位という記録を打ち立てました。

その記念として、寺尾さん専用の赤いイスを贈呈されたこともあります。

この曲のヒットに伴って、過去にリリースされあまり売れていなかった「SHADOWCITY」「出航」も、ランキングに登場するようになりました。

寺尾さんは自分で作曲し自分で歌う、シンガーソングライターでもありました。

そしてこの年、国内の音楽賞を総ナメすることになります。

石原プロモーション

寺尾さんは当時、石原裕次郎さん率いる石原プロモーションに所属する俳優でした。

石原プロと言えば、過激なアクションを売りにするドラマを作っていたことで有名です。

寺尾さんは30代中盤になり、アクションだけを求めるドラマばかりではなく、人間の内面を表現する作品に挑戦したいと思うようになります。

ルビーの指環のヒットにより、ミュージシャンとしても自由に活動したいという目標を持っていました。

しかし、石原プロではそれに難色を示します。

そこで裕次郎さんのところから、独立することを決めたのでした。

社長である裕次郎さんとではなく、実質的に事務所の運営を取り仕切っていた人との間に、軋轢があったのです。

寺尾さん本人は、「クビ同然で辞めた」と言っています。

寺尾聰の父親

寺尾さんの父親は、演劇界の重鎮・故宇野重吉さん。

宇野さんと裕次郎さんは旧知の仲で、寺尾さんが石原プロに入る前から親交がありました。

そんな裕次郎さんに恩義を感じていた寺尾さんの心の葛藤は、大きかったことでしょう。

事務所を辞める決意をした時、「寺尾は自由にしてやれ」という裕次郎さんの一言で、寺尾さんは自分の願い通りの道を進めることになりました。

辞めた後は、裕次郎さんとは何のわだかまりもなかったということです。

石原プロを辞めてからの活動は、順調にはいかなかったようです。

自分の事務所を構えたことでその運営もあり、また世界のクロサワの映画に参加、主役を務めることになったこともあって、心労は重なっていきました。

自身の結婚に関していろいろなことを報道されたため、メディアの露出を控えていたことも災いし、あれほど曲もヒットし大人気ドラマに出演していた人にも関わらず、しばらくテレビに出られない時期もありました。

黒澤映画で復活

故黒澤明監督の遺稿を映画化した「雨あがる」という作品の主演を務め、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。

同賞と日本レコード大賞両方を受賞しているのは、現在寺尾さんただ一人です。

また2005年には「半落ち」で二度目の受賞を果たしました。そして現在、寺尾さんは多くのドラマに出演し、その演技力の高さは他の俳優の追随を許しません。

彼にとって、石原プロを辞めたのは、大きな転機だったはずです。

その直後はメディアに出ることが急に減ってしまいましたが、現在の活躍ぶりは周知のとおり。

寺尾さんが復活できた理由は、黒澤明監督との出会いだったのかもしれません。

「世界のクロサワ」と呼ばれる人と一緒に作り上げる濃密な仕事は、寺尾さんにとってはこれまでの作品作りとかけ離れていたものであったと言います。

「どんなふうに映画を撮るのか、この目で見たかった」と本人は言っていますが、名の売れた俳優であった寺尾さんが、オーディションを受けてまで出演したかったクロサワ作品。

その経験が寺尾さんにとって、大きな財産であると同時に、復活のカギになったことは間違いありません。

現在の寺尾さんは、自分が納得しやりたいと思った役柄を演じ、月に一度はライブをやってその歌声を披露しています。

俳優としてもミュージシャンとしても、一度は日本でトップに立ったことがある人です。

過去には舞台人として名を馳せた、自分の父親と比べられるのがプレッシャーになっていましたが、今はそれを超えるほどの存在になっているかもしれません。

俳優としてデビューした当時は、演劇界で絶対的な存在であった父親に反発し、教えを乞うことさえしなかったそうです。「今思えば、もったいないことをした」と寺尾さんは言っています。

若い頃は高校一年生を三度も経験するほどやんちゃな人だったと聞きますが、今の優し気な寺尾さんからは想像できませんね。

これからも多くの作品に出演し、その素敵な姿を見せてほしいものです。

その中にはきっと、黒澤監督や裕次郎さんの面影を見ることができるでしょうし、俳優として大先輩だった父親が残した「役者魂」も、見ることができるかもしれません。



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