イチローに勝った選手が高校時代にいた?メジャーリーガーも認める投手

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先日現役を引退されたイチロー選手ですが、日本で知らない人はいないのではないかと言われる元プロ野球選手であり、元メジャーリーガーの名選手です。

ここでは一般人には到底思いつかないような驚くべき発想の仕方と結果の出し方について、高校時代を中心に取り上げていきます。

注:引退された選手を多数書きますが、元という言葉をつけずに表記します。

1 愛工大名電

地元愛知で生まれ育ったイチロー選手は少年時代から野球に打ち込み、バッティングセンターに通い詰めて練習してきました。

チチローが、バッティングセンターのネット裏から指導していた映像も、昔はよくメディアに流れていましたね。

豊山中学時代にはエースで中軸を打つ選手として活躍し、軟式の全日本大会で3位になるなど活躍しました。

多くの高校から誘いを受けた中で、イチロー選手は地元の強豪校である愛工大名電を選んで進学します。

この愛工大名電を選んだ理由について、イチロー選手は同郷で1学年上の先輩稲葉選手との対談で「甲子園は眼中になくプロに行きたいから愛工大名電を選んだ」と語っています。

まず、この発想そのものが常人とは少し違うなと感心させられます。

というのは、日本で高校野球をやるものにとっては、プロよりも目指すのが甲子園だという発想になるからです。

愛工大名電では、エースで中軸を打つ選手として注目される存在だったイチロー選手ですが、同級生にもっとすごい評価を受けている選手がいました。

2 愛工大名電時代のライバル

それが、ライバル校である中京高のエース木村高志選手です。

この木村高志選手とイチロー選手との関係については、今年の4月21日放送のテレビ番組「消えた天才」の中で詳しく取り上げられています。

元メジャーリーガー松井秀喜氏も木村高志選手の事は、すごい投手だったと後に語っています。

高校時代から打撃センスに定評があったイチロー選手は、高校3年間の通算打率が5割を超えていますが、このライバル木村投手との対戦成績に限っては12打数2安打という完全に抑えられた状態です。

お互いにライバルとしてしのぎを削ってきたイチロー選手と木村選手ですが、2人の運命を左右するような試合があります。

それが2人が高校3年生の夏の愛知県予選の準々決勝での対戦です。

1991年7月28日に行われたこの試合は、木村投手がイチロー選手を2打席ともに抑えて、チームとしても5回終了時点で5対3と中京が愛工大名電を2点リードします。

しかし、ここで突然雨が降りだして試合が中断し、そのままこの試合はノーゲーム(無効試合)となってしまいます。

翌日に行われた再試合では、6回まで2対1と中京がリードして迎え、愛工大名電の攻撃はランナーを1人置いた状態で4番のイチロー選手を迎えます。

イチロー選手が木村投手からツーランホームランを放って、試合も5対3で愛工大名電が勝利することになります。

驚くべきは、この試合後にイチロー選手と連絡を取った木村投手が、そのホームランのことを聞いた際にイチロー選手が言った言葉です。

なんとイチロー選手は「あの打席はホームランしか狙っていなかった」と言ったのです。

イチロー選手はこの大会では、この準々決勝までにホームランは1本だけであり、普段はホームランを打つような打者ではありませんでした。

しかし、プロのスカウトになんとしてもアピールをしたかったイチロー選手は、初めからホームランを狙って、そして本当にホームランを打って見事にプロ入りを果たすことになります。

さらにイチロー選手は、この時のことを「正直に言えばあの夏、僕の目標は甲子園に出ることではなく、プロになることを第一に考えていた。モチベーションがほかの選手とは全く違っていたと思います。」とも語っています。

イチロー選手は、この3年生の夏の大会までに甲子園には2回出場していますが、いずれも初戦敗退でヒットも1本だけだったので、何としてもプロ入りのためにアピールがしたかったと言います。

自分がことごとく速球に詰まらされて、完全に抑えられてきた相手投手からホームランを狙って打とうという発想自体がまず驚くべきものです。

木村投手もイチロー選手からヒットを打たれることは想像できたが、ホームランを打たれることは想像できなかったと言っています。

3 高校時代の打撃練習

イチロー選手は愛工大名電入学直後の1年生のお披露目の打撃練習で、ほぼすべての球をジャストミートして、さらにレフトセンターライトと打ち分けたという話もあります。

「センター前ヒットならいつでも打てる」と発言して、実際にセンター前ヒットを打ったという話もあります。

さらにすごいのがイチロー選手が高校時代に行っていた練習方法です。

高校野球の1年生部員には野球部の雑用などがあって自主練習の時間が限られるのですが、イチロー選手は夜中に学校の砂場で素振りをしていたといいます。

足元が安定しない砂場での素振りをすることで、スイングの強化と下半身の強化につながるという理由で、この練習をしていたと言いますが、この発想もとても常人には思いつかないものです。

このような卓越した打撃センスと絶え間ない努力があるからこそ、他の選手が甲子園出場を目指す中で1人だけプロ入りを視野に入れて野球をやるというようなことができたのです。

3 まとめ

イチロー選手は、その野球における能力だけではなくて、いかに自分で工夫して練習するか、ここぞの場面で覚悟を決めて勝負をしてきたかというのがお分かりいただけたかと思います。

残念ながら先日現役引退を表明されましたが、イチローのような選手は当分出てくることはないでしょう。



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