過去の犯罪で吉本お笑いコンビ「EXIT」がテレビから消えた!週刊文春
「EXIT」に週刊文春
吉本のお笑い芸人でNEO渋谷系漫才で人気爆発中だった「EXIT」が、テレビ画面から消えた。
「踊る!さんま御殿」に兼近の父親と相方りんたろうの3人で出演していた。
その直後に週刊文春が、あるスクープ記事を掲載。
兼近が地元の北海道で20歳直前くらいの頃、お金が無かったため、売春斡旋(美人局のようなもの)をやっていたという記事だ。
所属事務所である吉本興業は、「未成年時代のことであり、プライバシーの侵害にもあたるため、法的措置を検討する」というものだった。
しかし、兼近自身は「文春砲を受けたときは、正直ほっとした」と意味深なコメントを残している。
この重大な過去の過ちを隠し続けたまま、やって行っていいのかという心の葛藤があったらしく、文春さんに見つけてもらってほっとしたというのだ。
突撃されたときの写真をみたが、たしかに穏やかな表情をしていた。
吉本興業があれだけすごい剣幕で文春の報道を攻撃していたが、パッタリと騒ぎが沈静化し準レギュラー化していた「さんまのお笑い向上委員会」にも出演しなくなった。
彼らが座っていた前列中央には、かまいたちなど他の芸人が座るようになっている。
EXITが急に「向上委員会」から姿を消したことは明らかに違和感があったが、フジテレビからも何もコメントはない。
まるで、初めから居なかったかのような出演芸人やMCさんまの振る舞いは、さすがプロと言うべきか、薄情と言うべきか難しいところである。
未成年が問題?
未成年時代にやったことだから悪くないというのは、ちょっと納得がいかない。
現在は、18歳から選挙権が与えられる世の中であり、20歳間近であったら当然、良い事と悪い事の区別はつくはずだ。
それを「未成年」を出して来るのは、あまり防御策としては効果的ではなかった。
また、ファンや他のメディアからは、「被害者がいないからいいじゃないか」という声が挙がったが、被害者はいるではないか。
まさに、汚い大人の男たちの性のはけ口にされた女子高生たちだ。
彼女たちは「被害者」である。
笑えなくなる
吉本の言い分を聞き入れて、EXITをそのまま出演させていたらどうなったのだろうか。
おそらく視聴者は、EXITがあの「ポンポン」というネタをやっても笑えないし、逆に「反省していないのではないか」という感情を持ってしまい、番組から離れてしまうだろう。
彼らを見ても笑えない。
りんたろうが、この記事が公になった時点で、「ぼくたちが今の世の中のネットの波にのまれて消え失せてしまうとしても、頑張っていくつもり」といったことをツイートしている。
そして、結果はそのとおりになってしまった。
伏線は文春の記事が出る直前に放送された日本テレビの「踊る!さんま御殿」にあった。
兼近の父親がりんたろうのことをイケメンだの格好良いだのとやたら持ち上げていたのだ。
それにはかなりの違和感があったが、それはおそらく自分の馬鹿息子を受け入れてくれて、ここまでブレイクさせてくれた感謝の気持ちが溢れていたのだろう。
りんたろうは知っていた
りんたろうは、5歳も年下の相方兼近のすべてを知った上で、受け入れコンビを組んだのだ。
EXITは、テレビではNEO渋谷系とか言ってチャラチャラしているが、楽屋裏など視聴者に見えないところでは非常に礼儀正しいと言われていた。
それも、少しでも心に油断や隙ができれば、自分たちが転落しかねない危機感みたいなものを常に感じていたからに他ならない。
フジテレビは吉本興業の株式を10数パーセント保有しているため、株主としてスポンサーなどの意向も考慮した上で彼らの降板を決めたのだろう。
兼近29歳、りんたろう34歳、まだまだこれからだったのに、二度と地上波に姿を見せることはないだろう。
今後の復活はあるのか
考えてみれば、兼近がやったことの内容は、反社のパーティに闇営業で参加して謹慎になって芸人たちよりも悪質なものだ。
文春は怖い。
これからという若手芸人の未来を一瞬にして奪ってしまう誌面モンスターだ。
彼らにこれから生きる術はあるのだろうか。
劇場ではやっていけるのか。
劇場ならば、お客さんはEXITを見て笑ってくれるのか。
未成年少女に関する事件といえば、「極楽とんぼ」の山本圭壱がいるが、彼はいまだに復帰できたとは言えない。
相方の加藤浩次は、自ら言い出したエージェント制を選択してしまった。
兼近もテレビ界に戻ってくるのは難しいだろう。
さんまさんは、宮迫博之を自分の事務所に預かったらしいが、もう一人のロンブー亮のことは何も言及しない。
おそらく、日常的な信頼関係・人間関係が宮迫ほどには築けていなかったのだろう。
EXITもどこに行ったのか、あの後どうなったのか伝える情報番組は皆無。
彼らはまだブレイクしたばかりであり、先輩芸人との人間関係や信頼関係はこれから築いていくところだったはずである。
これからは茨の道となるだろうが、諦めず挫けず、そしてこんな世の中に腐らず、信頼回復を目指して一歩一歩前進して行ってほしい。
時間はまだ残されているのだから。