幻のドラマ!「太陽にほえろ!」には続編PART2が存在した?画像

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「太陽にほえろ!PART2」とは

石原裕次郎さんが52歳という若さで亡くなったのは、1987年のこと。

裕次郎さんの名前を聞くと思い出すのは、「太陽にほえろ!」での藤堂係長の姿ではないでしょうか。

ブラインドを下げて物思いにふける姿は、ものまねをする芸人もいて、リアルタイムでドラマを見ていなかった世代の人にも知られるようになりました。

数々の映画に出演しながらも、裕次郎さんには「太陽にほえろ!」でのボス役のイメージが強く残っています。

この「太陽にほえろ!」、世界観を引き継ぎながらも全く違う内容となったPART2があったのを知っていますか?

これは1986年から日本テレビ系で全12話放送されました。

放送期間が短かくストーリーが12話しかないこともあって、地上波では再放送もされていません。

放送当時、実際に視聴していた人もあまりいないのではないでしょうか。

今回は、この幻のドラマを探ってみたいと思います。

女性ボスの登場

「太陽にほえろ!PART2」は裕次郎さんが病気を患い、番組を降板することを余儀なくされたあと、用意されていた未消化分の脚本を映像化するために制作されました。

裕次郎さん演じる藤堂係長は、前作の終わりに本庁に栄転した設定になっています。

彼のあとを受けて七曲署捜査一係のボスになったのは、奈良岡朋子さん演じる篁朝子(たかむらあさこ)係長です。

奈良岡さんの抜擢は、裕次郎さんと交流があったためだけではなく、彼がとても尊敬していた女優だったからでした。

この新ボスには、加山雄三さんや松方弘樹さんの名前も挙がっていたそうです。

しかし当時としては珍しい女性上司として、ベテラン女優である奈良岡さんを配置したことで、結果的に良かったのではないかと思います。

もし他の俳優だったら、あらゆる面で裕次郎さんと比べられてしまったことは明らかだからです。

スタッフと裕次郎さんの大胆な改革で、思い切って全く違う角度から人選したことは、視聴者の目にとても新鮮に映りました。

どんなことにも動じず、的確な指示を出す篁係長は、今見てもかっこいい上司です。

飄々とした喜多刑事の魅力

そしてこのドラマのもう一つの目玉は、PART2のみに登場した喜多収(きたおさむ)刑事です。

演じていたのは寺尾聰さん。

前作「太陽にほえろ!」の流れから考えると、沖雅也さん演じるスコッチ刑事のような一匹狼的な刑事でしたが、スコッチよりも肩ひじを張りすぎないクールさが売りの刑事です。

どこまでも飄々としていてライトなイメージは、これまでの太陽メンバーとは違う印象を受けました。

喜多刑事はある大学の文学部出身で、父親が大学教授である設定。

若い頃から何不自由ない生活を送ってきて、退屈しのぎに刑事になってみたという、とんだ食わせ者です。

「太陽にほえろ!」では珍しい犯人に対しての発砲シーンも多く、もしかして射殺しちゃった?と思えたシーンもあります。

そういったシーンはこれまでの「太陽にほえろ!」では重大な出来事として描かれていましたが、喜多刑事はそれさえも軽く流してしまうような感じで、ウェットさは感じさせずハードボイルドなドラマにしてしまいました。

さすが名優・寺尾聰、としか言いようがありません。

加えて、「太陽にほえろ!」で当たり前とされてきたニックネーム呼びも、喜多刑事にはありませんでした。

これまでの「太陽にほえろ!」にあった若手刑事の熱血さを、抑え気味にしたためなのでしょう。

最高に魅力的で、色気のある刑事でした。

新しい時代を表現

「太陽にほえろ!PART2」では、それまでの古い体制を変えるべく、番組内でいろいろと試行錯誤があったようです。

女性のボスが登場したこと。

女性刑事が担当していたお茶汲みを、男女平等の観点から当番制にしたこと。

刑事部屋にはそれぞれのデスクをおかず、会議の時には一つのテーブルに全刑事が集まり、情報の共有を計ることなどです。

現在の私たちが考えると至極当然のことばかりなのですが、当時はとても斬新で新しい時代の流れを感じました。

また番組冒頭で犯行の様子を映し出し、刑事たちがいかにして真犯人のしっぽを掴み、そこにたどり着くかという「倒叙形式」と呼ばれる技法を使ったストーリーもありました。

これは視聴者は犯人がわかっている上で、刑事たちの捜査と推理を見て、自分も一緒になって追い詰めていくという楽しみがあります。

これは「刑事コロンボ」や「古畑任三郎シリーズ」でよく使われる技法で、それまで「太陽にほえろ!」では滅多に使われたことがありませんでした。

その点でも、新ドラマでの挑戦をうかがい知ることができたのです。

「太陽にほえろ!」を知らない人にも見てほしい

「太陽にほえろ!PART2」は、全部で12話しか放送されませんでした。

当時のドラマの放送は2クールが普通でしたので、他の作品では24話前後が制作されていたはずです。

裕次郎さんの急な番組降板により、間を繋ぐために急遽作られた「太陽にほえろ!PART2」。

逆にそれは、放送回数が少なかったことで、連綿と続く「太陽にほえろ!」ならではの魅力と、新しい設定の鮮やかさが濃縮され、忘れがたいドラマとなったのだと感じます。

番組放送後2015年になって、ようやくDVDが発売されました。「太陽にほえろ!」を知っている人にも知らない人にも、ぜひ見てほしいドラマです。



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