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知名度抜群
2020年5月、韓国の俳優チャン・グンソクさんが兵役代替の社会服務を終了し、二年ぶりにマスコミの前に姿をあらわしました。
変わらずに、人なつっこい笑顔を見せて登場。
残念ながら時勢もあり、ファンの出迎えもありませんでした。
マスクを着用しながらの姿でしたが、元気に報道陣に手をふる姿が報道されています。
ファンと触れ合うイベントなどはありませんでしたが、SNSで肉声を発信。
彼の帰りを待ちわびた多くの人たちも、満足できたのではないでしょうか。
そんなグンソクさん、これまで名作と言われるドラマや映画に多数出演してきました。
日本でリメイクされたものもあり、グンソクさんの日本での知名度はとても高いものと言えます。
そんなグンソクさんのこれまでの活躍を、代表作とともにご紹介します。
チャン・グンソクさんの来歴
芸能界デビューは1993年、グンソクさんが6歳のときです。
子供服のカタログのモデルとしてデビューしました。
父親が事業に失敗した過去があり、現在の笑顔からは想像できないほど苦労した子ども時代だったようです。
1997年「幸福も売ります」というシチュエーション・コメディ番組でテレビデビュー。
その後は子役として、多くの番組で引っ張りだこに。
CM、ラジオ番組のDJ、テレビ番組の司会など、幅広いジャンルで活躍。
その豊かな才能は、誰もが認めることとなりました。
そしてホラー映画「着信アリfinal」に出演、日本での人気もうなぎのぼりとなったのです。
「美男ですね」
チャン・グンソクさんと聞けば、このドラマを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
このドラマは2009年に放送され、そのあまりの人気に日本や台湾でもリメイクされました。
立派なシスターになることを夢見て、修道院で修業するコ・ミニョ。
彼女には、双子の兄ミナムがいます。
ミナムは幼いころに行方不明になった母を探すために歌手になる、という夢を持っていました。
その夢がかない、大人気バンド「A.N.JELL 」の新メンバーとして加入できることになりました。
ところがその直前、整形手術に失敗。
すぐにはメンバーと、合流できなくなります。
あわてたマネージャーは、双子の妹ミニョに兄の代わりに一か月だけバンドメンバーになるよう頼むのです。
ミニョは戸惑いますが、兄がバンドに加入した本当の理由を知って、身代わりになることを決めます。
女性であることを隠してバンドに合流したミニョ。
そこには神経質で傲慢なリーダー「ファン・テギョン」がおり、ミニョはなんとテギョンに恋をしてしまい…。
グンソクさんは、このファン・テギョン役を演じました。
天才的な音楽の才能と、アイドルと言えるほどの完璧な容姿をあわせ持ったテギョン。
ただ複雑な家庭環境のために、あまり人を信じない気難しいリーダー。
ミニョがやってきてから起こるトラブルに心底うんざりしているのに、だんだんとミニョを好きになっていくのです。
母親に捨てられた過去を持つテギョンは、誰かに愛情を持つことさえ封印しています。
恋を知らないヒロインと同様に、感情の変化に対応できない不器用な男性をグンソクさんは演じました。
屈折したキャラクターを、とてもリアルに表現したと思います。
グンソクさんの魅力全開!となった作品でした。
「スイッチ~君と世界を変える~」
グンソクさんが入隊前に出演した、最後のドラマです。
天才詐欺師サ・ドチャン。
ドチャンは父も同じ職業だった、筋金入りの詐欺師。
彼はひょんなことから、自分とうり二つのエリート検事ペク・ジュンスの身代わりをすることになります。
ジュンスは麻薬事件を追っており、有力な情報を手に入れたため命を狙われることに。
ドチャンはこれまでにつちかった詐欺の手段を使って、ジュンスを狙う悪人を追いつめていきます。
ドチャンとジュンスは機会を見ては、周到にスイッチ(入れ替わり)。
ときには同僚までだましながら、事件の真相に迫ります。
この作品のなかでグンソクさんは、詐欺師とエリート検事という正反対の二人を演じ分けました。
単に一人二役というだけではなく、その人格づくりも素晴らしいものだったと思います。
二役なので、同じ画面に二人が映るシーンが多くあります。
画面の編集で同じところにいるように見せかけているだけなのですが、本当に別人が二人いるように見えるのです。
それは話し方、声の抑揚、目線の移し方。
すべてそれぞれの役に合わせて、グンソクさんが演じ分けているからなのです。
詐欺師の大胆な手口と、検事の緻密な捜査。
それはまるでイリュージョンのように、視聴者を引き込むものでした。
グンソクさんの演技力の奥深さを、改めて知ったように感じます。
兵役終了
兵役が終了して、じきに復帰作が作られるでしょう。
これまでも演技のレベルは高い俳優でしたが、一皮むけたグンソクさんを見るのが今から楽しみです。
グンソクさんは災害が起きた地域に寄付をしたり、低所得者世帯に生活必需品を贈呈するなどしてきました。
日本でも、東日本大震災の被災者支援のためにチャリティーオークションイベントを行いました。
赤十字に多額の寄託をしたことは、大きな話題になりましたね。
彼が長らく愛されているのは、外見の良さだけではなくその人間性にあるのではないでしょうか。
自分が過去につらい経験をしたからこそ、他人に手を差しのべられる人なのではないでしょうか。
ますます円熟味を増してきた、「俳優チャン・グンソク」。
これから世に生み出される作品が、楽しみでなりません。