ズラタン・イブラヒモヴィッチが世界最強のストライカー
ズラタン・イブラヒモヴィッチ
「ストライカーにはエゴも必要だ。点を決めるために一番必要なのは技術じゃない。何より自信を持つことなんだ。」とあるサッカー選手の名言です。
誰が残した名言か、皆さんはご存知でしょうか。
彼の名前はズラタン・イブラヒモヴィッチ。
スウェーデン出身で、自身のことを神と称するサッカー選手です。
今回は、自称神で世界最強のストライカーと豪語するズラタン・イブラヒモヴィッチは本当に世界最強なのかどうか、今までのキャリアを振り返りながら伝えていきます。
基本情報
1981年10月3日生まれの御年38歳。利き足は右です。
身長195㎝の体重95㎏と、サッカー選手の中でもかなり大型な部類に入ります。
出身はスウェーデン最南部のスコーネ地方にあるマルメという街で、サッカーと出会ったのは6歳の頃。
近所にあるちょっと荒れ果てていたサッカーコートで、毎日ボールを蹴って遊んでいたと語っています。
特徴
彼の特徴といえば、その恵まれた体格を存分に使ったプレー!と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
もちろん、フィジカルの強さは彼の武器の一つです。
しかし、彼のすごさはそこだけではありません。
まずは足元の技術。前述した通りかなり大柄な選手ではありますが、それでいてなおかつ卓越したテクニックを兼ね備えております。
メッシやネイマールのようにスピードに乗って相手をかわしていくようなタイプではありませんが、圧倒的なフィジカルを持つ選手が抜群のテクニックでボールをコントロールするわけですから、複数のディフェンダーに囲まれていてもなかなかボールを奪われません。
そして味方が攻め上がるまできっちりボールをキープしながらタイミングを計って必殺のスルーパス。
彼はストライカーでありながらパスセンスも持ち合わせており、味方のゴールを演出する能力にも非常に長けているのです。
そして特筆すべき点がもう一点。
それはゴールバリエーションの多彩さです。
彼は様々なフィニッシュワークを駆使してゴールを狙います。
身長の高さを最大限発揮した高打点のヘディングはもちろん、ペナルティエリア外から強烈なミドルシュートを放ったかと思えば、今度はペナルティエリア内で繊細なボールタッチで相手ディフェンダーを揺さぶり、わずかにできたシュートコースを見事に打ち抜きゴールを奪います。
利き足だけでなく逆足も遜色なく使え、フリーキックやペナルティキックも得意中の得意。
そして彼の代名詞とも言えるのが、見る人全てを魅了するアクロバティックなバイシクルシュートです。
幼少期の彼が一番大事にしていたことは勝つことではなく、自分がゴールを決め、美しいプレーを見せつけること。
そして新たに生み出したトリッキーなプレーで仲間を驚かせ、誰よりもすごいパフォーマンスを披露する為に練習を重ねていたと語っています。
世界中のファンの度肝を抜くプレーを生み出すルーツはここにあり、その全てを叶える身体能力を持ったズラタン・イブラヒモヴィッチだからこそできるスーパーゴールが、今までに数多く誕生しています。
持てる力を存分に発揮し、独創的なアイディアで多くの人を驚かせるプレーが、彼の特徴と言えるでしょう。
経歴と実績
ズラタン・イブラヒモヴィッチのキャリアは、1995年に地元のクラブであるマルメFFとユース契約を結んだところから始まります。トップチームでのデビューは1999年。ここから彼の伝説が始まりました。
1999年~2001年 マルメFF (スウェーデン アルスヴェンスカン)
2001年~2004年 アヤックス (オランダ エールディヴィジ)
2004年~2006年 ユヴェントス (イタリア セリエA)
2006年~2009年 インテル (イタリア セリエA)
2009年~2010年 バルセロナ (スペイン リーガ・エスパニョーラ)
2010年~2012年 ACミラン(イタリア セリエA)
2012年~2016年 パリ・サンジェルマン (フランス リーグアン)
2016年~2018年 マンチェスター・ユナイテッド (イングランド プレミアリーグ)
2018年~2019年 ロサンゼルス・ギャラクシー (アメリカ メジャーリーグサッカー)
2019年~現在 ACミラン(イタリア セリエA)
彼が今までに所属したクラブの一覧です。
言わずと知れたビッグクラブばかりですが、ただ強いチームに在籍していたというわけではありません。
アヤックス時代に2回、ユヴェントス時代に2回、インテル時代に3回、バルセロナ時代に1回、ACミラン時代に1回、パリ・サンジェルマン時代に4回。
この数字は、彼が在籍時にクラブがリーグ優勝を成し遂げた回数です。
彼はトップチームでデビューを果たしてから現在に至るまでの21シーズンで、実に13度のリーグ優勝に貢献しています。
もちろん彼だけの力で優勝できるほどサッカーは甘くはありませんが、彼の加入と活躍が結果に影響を与えていたことも事実。
周りの人々が彼のことを「優勝請負人」と呼ぶことにも頷けます。
個人としてもリーグ得点王を5回(インテル時代に1回、ACミラン時代に1回、パリ・サンジェルマン時代に3回)受賞しており、他にもMVPやベストイレブン等、数々のタイトルを獲得しています。
まさに名実ともに、世界最強のストライカーと言っても過言ではないでしょう。
今後について
そんなズラタン・イブラヒモヴィッチですが、彼ももう38歳。
サッカー選手としては大ベテランの域に達しており、いつ引退が発表されてもおかしくない年齢です。
まだ引退報道は出ておりませんが、来季の去就は不透明のまま。
来季の去就はシーズン終了後に判断するといった意思を彼自身が示しており、世界最強のストライカーが今後どのようなキャリアを歩むのか、まだまだ目が離せません。